(4)達弥西心のわかりやすい話「経営」

達弥西心のわかりやすい話「経営」

●つぶれない経営1 -私のおもう経営- (23/47) - HMU 達弥西心

この感覚が常にあるかどうかが問題になると思います。安定している、コンスタント、継続しているという感覚があるか、どうかという話です。なかには、こういう話を嫌だと思う人もいるからです。

どういうことかといいますと、最後に帳尻が合えばいいじゃないか、最後がピシッといけばいいじゃないか、という価値観の人です。そういう人は、27日まで寝ていてもあと3日で全部やって結局合えばいいじゃないかという考え方です。確かに合えばいいのです。

しかし経営者になってみると全然違ってくると思います。確かに従業員感覚だったら、それでいいのです。セールスマン感覚、選手感覚だったらいいのですが、監督の感覚では、これは絶対に許せないのです。不安でしょうがない。27日になると「もう、どうしよう。どうしよう。どうしよう。」と思うんです。最後の三日間で帳尻が合って、ああ良かったとなったのも束の間、その次の日からまた1日が始まるのですから、精神衛生上良くないですね。

●つぶれない経営1 -私のおもう経営- (22/47) - HMU 達弥西心

もうひとつ大事なことは、年間目標をいくらにするか、ということです。やりたい目標とか、やらねばならない目標とか、目標にもいろいろありますが、この目標というものは簡単に立てられるのに、みなさん複雑にしているようです。

まず、年間の経費というものは、去年一年間の経費とあまり変わりません。全部の要素を入れて一年間動いたらかかる経費を、経費として設定します。ということは、少なくともこれ以上を目標にしなくてはなりません。分かりきったことです。これ以上にならないと利益が出ません。経費のラインを引いておけば、当然これより上をいくことになります。そのあと、どれだけ自分が欲しいかというのが上に乗せた金額です。そうすると、いくらか決まります。決まったら線を引くだけです。あとは、その都度経費がどうのこうのというのは関係なしでいいのです。なぜかというと、売上さえきちんとあれば、かならず利益が出る仕組みになっているからです。そういう数字を設定したからです。

●つぶれない経営1 -私のおもう経営- (21/47) - HMU 達弥西心

ということで、全体の目標を入れたら、非情にも12等分してそれでグラフが書かれてくるのです。累計折線グラフなので、1月を100とすると、2月は200になります。3月は300です。グラフのラインはゼロから始まって1200まで一直線です。

すると1月がんばって120だったら、その基本のラインより上に1月の点がいきます。2月はちょっとへこんでしまって、ちょうどラインの上になってしまった、というような動きになります。これをずっと追いかけていくと、いま現在、年間計画のどの辺りまでいっているかということも分かります。へこんでいるとか、ちょっとがんばっているとかです。

そして、たとえば1月度の画面になると、31等分されていて、毎日の数字を入れるようになっているのです。最初に目標数字を入れて、あとは毎日締めたあとの数字を入れていくと、グラフが自動的に出てくるわけです。それを何年間も重ねていくと、過去のデータや、何年分かの平均値も計算できます。出てくるのはグラフだけですが、これだけで経営出来ると、私は思っています。それしかないのです。

●つぶれない経営1 -私のおもう経営- (20/47) - HMU 達弥西心

さて、ここで問題があります。それは、ほとんどの人は目標を持っていないということです。描いていない。はっきりしていない。目標と聞くと、最後にそうなればいいやと思っているのです。

そうではなくて、いま、明日どうなっていなくてはならないか、明日ここにたどり着かないといけないというものが、はっきりあることを目標というのです。これが、私がよく言う、足元にある石を拾って放り投げて、そこまでたどり着いて、また放り投げていくというやり方なのです。

●つぶれない経営1 -私のおもう経営- (19/47) - HMU 達弥西心

これを形にしたのが、「目標設定」と「累計折線グラフ」をひとつにしたコンピュータソフトです。

これは何かといいますと、まず目標の数字を入れます。たとえば年間1200としたら、それを入力します。入れると、すぐに毎月の売上目標が計算されます。先ほどの話で季節指数はあってはいけないのですから、単純に12等分して、100ずつとなります。1月100、2月100・・・12月100で全部で1200です。これが目標です。こんなこと、わざわざパソコンでやるまでもないと思われるでしょうが、なぜそうするかというと、人間がやるとここで計算してしまうからです。

チョット待て、ここは忙しいし、夏だから遊びに行くし、100は行けないなあ、80くらいかなと思ってしまいます。それが季節指数なのです。自分の中で妥協してしまうのです。休んだ分だけ9月にガンバロウ、120とかやってしまうのです。そのときは出来そうなのです。

●つぶれない経営1 -私のおもう経営- (18/47) - HMU 達弥西心

ダム式経営ということを知って、私はどちらかというと季節指数を排除すること、売れても売れなくても目標だけはいつもコンスタントに一緒ということを考えました。そして、それを実際にやってきました。

たしかに二八はあるかなと思う時もたくさんありましたが、あってもなくても、そこでへこんだ部分を必ず取り返さなくてはならないのです。へこんでもいいとしてしまうと、他の月に余計に頑張らなくてはなりません。そうではなくて、苦しいときほど、このコンスタントにいくラインをへこませない。出来るだけへこませないという形でやろうとしてきました。

川上野球という、一回に一点ずつ取るというのは、すごい発想だと私は思ったのです。それと同じような形で、ずっと今まで経営というものをやってきましたし、セールスマンの時もそう思ってやってきました。

調子が良い時も悪い時も、もちろん波はあるのですが、波がないがごとく運営していく、経営していくことが一番望ましいと思うのです。

●つぶれない経営1 -私のおもう経営- (17/47) - HMU 達弥西心

しかし、これをやっていてはいけないと思ったのです。

たとえば野球で言えば、下位打線だから打てない、点が取れないかもしれないということがあってはいけないのです。その回がたとえ下位打線でも、点を取ってくることが目標だからそれなりに打ってくれなくてはいけないし、バントでも滑り込んでも点数を取ってくれないといけないわけです。そう考えてくると、季節指数というのは自分が作り出したものだと気付いたときに松下幸之助さんの「ダム式経営」というものにぶち当ったのです。

売れる時と売れない時があるから、売れている時はお金がたくさん入ってくるけど、そのとき売れたからといって使っちゃうと、売れなくなる時にお金が底をつくので調整して、コンスタントに安定して使うことがいいと松下幸之助さんは考えたと思うのです。それを聞いた京セラの稲盛さんは、それをやろうと思って、さらに発展させて「無借金経営」という形を作ったのです。お金を他から借りなくてもいい、貯めていくことで自由自在に使えるお金をつくったということです。

●つぶれない経営1 -私のおもう経営- (16/47) - HMU 達弥西心

私は学校を出て、洋服の卸会社に勤めたのですが、そのときにしきりに言われたことがありました。それは季節指数というのがあって、「二八(にっぱち)は売れない」というのです。それをずっと信じていたのですが、確かに季節の変わり目で売れないというのがありました。今は季節感がなくなってきていてほとんど関係ないようですが、ずっと言われ続けていたのです。言われ続けていると、そうじゃないかなと思います。住宅の会社を始めたときも、二月と八月が売れませんでした。ああ、やっぱり売れないなと。

●つぶれない経営1 -私のおもう経営- (15/47) - HMU 達弥西心

この川上野球のことがずっと頭にあったので、とにかく毎月毎月これだけいかなくてはいけないという数字を確実に達成することが経営なんだと思っているのです。野球を観戦しているほうは、負けているけど9回の裏で一発逆転で勝ちましたというのは、すごくカッコいいと思うでしょうし、そういう野球を観たいと言うでしょう。観る方はそうですが、経営者になってみてよく分かるのですが、そういうのはたまりません。9回まで点が入らないで、負けるんじゃないかと思いながらやっているわけです。

たとえば資金繰りのことでいいますと、月末に入ると思ってはいても、入らなかったらどうしようと思いながらやっているようなものです。それがもし本当に入らなかったら、アウトです。そうやって考えていくと、確実に1日からコンスタントにやっていく、ということをしなくてはならないと思いました。川上さんは経営感覚がずば抜けていると思いました。

●つぶれない経営1 -私のおもう経営- (14/47) - HMU 達弥西心

そうなると、この場面だったら長嶋がホームランを打ってくれたらカッコいいんだけど、ちょっと今の調子じゃあ・・・と思ったときにはバントを命じるんです。お前はアウトでもいいから、いま一塁にいるヤツを二塁に進めてやってくれということです。それをやっていたのです。だから、長嶋がどうの、ということではなく、そこにたまたま回ってきたその人の調子がいいかどうかでバントをさせるか、あるいは打たせるかということを決めていたということでした。

たしかに、お互いに1点ずつ点を入れていって、こちらが9点で、相手が一回だけゼロの回があったら8点に終わります。相手が一回だけでも失敗すると、こちらは勝てる。私がすごく好きだったのは、ミスがなければ必ず勝てるという考え方です。

「一人ひとりが一つひとつをパーフェクトに行えば、すべてにおいてパーフェクトゲームができる」というのは、私なりの法則になっていくわけです。誰もがかならず完璧にやることによって、パーフェクトゲームが達成できるということです。

ゼロでいいと容認することが駄目だ、と思ったことにつながっていくわけです。
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