たとえば「今度のマラソン大会にお出になるんですってね。・・・期待してますよ」。

気持ちは分かりますが、これでは駄目です。特に、自分には自信があるんだと豪語するお客さまほど要注意です。もし成績が散々だったら・・・と考えてみてください。しばらくは姿を見せないでしょう。

ですから、「こんどのマラソン大会にお出になるんですってね。・・・楽しみにしていますよ」。

これでよいのです。成績が良くても悪くても、そのお客さまはニコニコ笑ってやってくるでしょう。あなたのところへやってくれば、自分の自己重要感が満たされることを彼は知っているからです。

もう一歩突っ込んでお客さまに声をかけるならば、(これは使い方を間違うと薄っぺらく聞こえますが)「祈ってます」という言葉です。「お子様の病気、早くよくなるように祈ってます」。この言葉が気負わずに使えるようになると、お客さまの自己重要感は一気に充足されます。